家族の行動がどうやらおかしい、強迫性障害かもしれない。という方へ
日々の生活がいっぱい×2になっていませんか?まさか自分の家族がこんなことになるなんて思いもしませんでしたよね。
その気持ち、わかります。私の妻は強迫性障害です。以前は毎日の生活が辛く感じ、家庭からは笑顔が消えていました。
しかし、今は笑顔が戻ってきています。
この章では、強迫性障害の家族として、どう接していけば良いかを、私の家庭での反省点を元に、知ること、やること、伝えたいことの三つにまとめてみました。
強迫性障害に悩む本人は、想像を絶するほどの、大きな不安に飲み込まれています。どんどん自分を追い詰めてしまうことももあります。
大切な家族との付き合い方を、ここで考えていきましょう。
私の家庭での反省点
私の妻は強迫性障害(誰かを傷つけたかもしれないと思う症状)で、現在治療中です。
妻の症状がどんどん悪化し、日々の生活もやって行くので精一杯。子供は日々成長してくれてるのに、喜ぶ余裕もありませんでした。
そこで、「私がなんとかしないと」と決心し、本を読みあさりました。
たくさんの本から治療法を知った私は、霧が晴れたような気持ちになりました。
なんだ、認知行動療法という方法があるんだ、すぐ実践しないと!!
これがいけませんでした。
強迫性障害で苦しむ妻に、私は本で得た知識を押し付けてしまいました。
実は、合理的な考え、データ、常識は逆効果になってしまうのです。
本人は治したいと努力しているのに、干渉しすぎてしまったのです。
1 知ること
まず、強迫性障害についてこの一点だけは忘れないようにしてほしいです。
それは、本人は悪くないということです。
不安になりやすい心の病気だと誤解される強迫性障害ですが、これは脳の問題なのです。
そもそも不安は『自分を守るためにある脳の警報装置』です。誰だって小さいことでも反応することはあります。
この警報装置がひんぱんに、大きくなるのが強迫観念(誰かにぶつかったかもしれない・・・)
警報装置を止めようとするのが強迫行為(来た道を引き返して確かめよう、ドライブレコーダーを確認しよう・・・)です。
家族として知るべきことは、本人は悪くない。頭の中で『強迫性障害という病気』が悪さしているだけということを、忘れないようにしましょう。
2 やること
家族としてやることは、強迫性障害で苦しむ本人のサポートだけです。
具体的には、理解し、感謝することだけです。
逆にやってはいけないことは、課題の押し付けです。
強迫性障害を治すのは本人の課題です。
家族はサポートに徹しましょう。
3 伝えたいこと
強迫性障害との付き合い方を調べると、認知行動療法や、強迫行為の手伝いをしないとか、たくさんの解決策が出てきます。
もちろん、治療のためには必要だと思います。
でも、急がないでください。
負担を受けるのは、大切なご家族です。
ご家族を、追い込まないでください。強迫性障害だけでその人を見ないでください。
何かできた、できなかったと判断する前に、目の前にいてくれる、そのことに感謝してください。
人は、自分に価値がない、居場所がないと思ったときに、最悪を想定します。
ほんとうはそんな人、いませんよね。誰もが世界でたった1人の、尊敬されるべき人物です。
強迫性障害で苦しむその人が、どんどん自分を嫌いになってしまわないためにも、日頃の感謝を言葉にして伝えてください。置き手紙でも良いです。
強迫性障害を治すのは本人の課題です。しかし。強迫性障害と戦うには大きな勇気が必要です。感謝されることは、大きな勇気付けになります。
大切なご家族と、これからの人生のためにも、一緒に頑張って行きましょう!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました😊
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