前回、地獄、六道は死後の話ではないと書きましたが、実は、仏や彼岸もそうなんです!全て、生きているときの、心の状態の話です!
私は、死後の話のようなスピリチュアルな話は信じていません。そして、ブッダ(お釈迦様)の言葉には、スピリチュアルな要素はないんです。仏教は、『生きづらい世の中を楽しむための考え方』です。
今回の章では、仏教の大きな誤解である、仏と彼岸について書きたいと思います。仏教の誤解が溶ければ、仏教は、『1つの考え方』としてあなたの大きな武器になるはずです。
心の安らぎの世界
前回の記事で、人は欲を持つ限り、六道を輪廻(りくどうをりんね)すると書きました。欲があるから、悩んだり、苦しんだりするんだと。2500年前に実在したブッダは、こう言ったそうです。
『苦しみの原因は、求めてやまない心にある』
この、悩んだり苦しんだりしながら六道を輪廻する世界を、此岸(しがん)と言います。そして、欲からも、悩み苦しみからも解放された、心の安らぎの世界を彼岸(ひがん)といいます。
そして、心の安らぎの世界に入った人を、仏と言います。仏とは、仏陀(ブッダ)のような、悟りを開いた人のことです。
まとめると、
- 仏とは、欲、悩みや苦しみから解放された人のこと
- 彼岸とは、仏の世界のこと
- 欲があり、悩んだり、苦しんだりする世界を、此岸(地獄、六道)という
- 仏教は、苦しみから解放されるための、考え方
- 死後の世界はない
これが、仏教の誤解です。私は小さい頃、「悪いことをしたら地獄行きになる」と聞いて、違和感を持っていました。だって、死んだ後の世界は誰も知らないですよね。
ブッダは、死後の世界については何も話していないようです。理由は、確かめようがないから。
純粋な仏教は、『生きづらい世の中を楽しむための、考え方』です。欲から完全に解放されて、仏になるのは難しいですが、少し欲から離れるだけで、驚くほど生きやすくなります。仏教の考え方は、あなたの大きな武器になるはずです。今日も、ありがとうございました!
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