毎朝、職場の掃除をしてくれる人がいます。その人はとても親切で、夜勤明けで疲れている人に声をかけてくれます。俗に言う『良い人』です。
『良い人』というと、親切。寄付をする。欲望に強い。という特徴がありますが、この良い人には、ある共通点があります。それは、『畏敬』を感じやすいかどうかです。そして驚くことに、畏敬を感じやすい人は、長生きになる傾向があるそうです。
すごいね!でも、畏敬なんて言葉、普段使わないし、よくわからないんだけど、、
簡単にいうと、すごいなぁ!という感覚です!
『畏敬』とは、自分の理解を超えるような対象に触れた時にわきあがる、鳥肌が立つような感覚です。対象は何でも良く、自然、建物、人、音楽と、自分が心からすごいと思えれば、それは畏敬です。
私は富山県の立山へ行った時に、畏敬を感じました。目の前に広がる山脈に感動して、なんとか写真に収めようと努力したのですが、無理でした。あまりにも広大すぎて入らない。私は、自然の大きさと美しさに圧倒されてしまいました。
畏敬については、こんな実験データがあります。
スタンフォード大学の実験では、壮大な海や山を移した動画を鑑賞した被験者は、人生の満足感が上がり、チャリティなどへ寄付を行う気持ちも増加しました。さらには主観的な時間の感覚が長くなり、「以前よりも仕事に使える時間が増えた気がする」と答えるものが増えたというから面白いものです。
最高の体調 著者、鈴木裕 より引用
時間の感覚が変わるなんて不思議!
畏敬を得るためのポイントは、以下の点です。
- 対象は、自然、アート、人など、なんでもいい
- 新鮮な感動をもたらし、世界観が揺さぶられるもの
- 自分の小ささを思い知り、大きな存在の一部になったような感覚になるもの
畏敬を得やすい対象として、宗教があります。美しい寺院や、世界観には感動させられますよね。そして、畏敬を身近に感じている信者の方は、長生きをする傾向があるようです。
約7万5千人を10年にわたって調べたハーバード大学の調査では、週に1回のペースで礼拝に参加した女性は、全く教会に行かない女性に比べて、その後16年間の死亡率が33%減少する傾向がありました。他にも、信仰心が高い者ほど自殺率が下がる傾向が確認されていたり、特定の宗派やスピリチュアルを信じるものほど癌患者の予後が向上していたりと、もはや宗教のメリットは疑いようがありません。
最高の体調 著者、鈴木裕 より引用
「信じるものは救われる」って本当なのかもね。
宗教はフィクションだ!なんて言われますが、人類には必要だったのかもしれませんね。
長生きで、良い人の共通点は、『畏敬』を感じやすいかどうかでした。ただ、無理に良い人になる必要はないと思います。自分の人生なので、自分の為に生きた方が後悔も少ないはずです。だからこそ、欲望に強く、主観的な時間感覚が長く、長生きをする事には魅力を感じます。
日本には美しい風景がたくさんあります。熊本の阿蘇も好きなところです。巨大で美しく、自分の小ささがよく分かります。「人と比べると不幸になる」なんて言葉がありますが、比べる対象が畏敬を感じるほど大きいと、幸せになれるのかもしれませんね。
今日も、ありがとうございました!
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